牧師コラム
何でも好きなことが言えて感謝ね
私たちが神戸は塩屋の神学校でご奉仕をしていた頃の話しです。旧校長宅が改装され広いリビング・ルームで義母を交えて七人で食卓を囲んでいました。食卓はいつも賑やかで皆が好きなことを話していました。
あるとき、次女の真史が父親の私に何か激しく訴えていました。今でもなんのことで言われたのか思い出せません。すると次女と私のやり取りを聞きながら食事をしていた義母が突然泣き出したのです。そして、「まふみちゃん」と声を詰まらせて言い出すのです。
家族一同は、シーンと静まりかえりました。わが家のおばあちゃんである義母は柔和そのもののクリスチャン・レイディでした。そのおばあちゃんが何を言い出すのか、みんなは緊張して一斉に箸を止め、次の言葉を待ちました。すると義母は涙を一杯溜めて言うのです。「まふみちゃん、幸せね。そんなに何でも好きなことをお父さんに言えて感謝ね。」
日頃の優しいおばあちゃんから、何かたしなめられる言葉が出ると思いきや、思いがけない感謝の言葉に一同は大笑いし、すべてを忘れ、いっそう楽しい食卓の会話が続きました。
「あなたがたが子であるので、神は『アバ、父よ』と叫ぶ御子の御霊を、私たちの心に遣わされました」(ガラテヤ4・6)とありますが、神様は、神の子とされた私たちに、「天のお父ちゃん」と呼び、何でも好きなように言える自由の御霊を与えておられます。ですから遠慮することなく、何でも自由に天のお父様に祈り、訴え、求めてまいりましょう。